共働き家庭の家計管理のコツについて
職業: 会社員
収入源: 夫婦の給与
家計簿をつけるように言われるのかと思いました
Dさん(37歳)は、夫(39歳)と二人の幼いお子さん(5歳と3歳)を育てながら、フルタイムで働く共働き家庭の会社員です。忙しい日常の中で、家計管理が思うように行き届かず、将来に対する不安を感じるようになりました。「このままで大丈夫なのか?」と悩んだDさんは、家計管理のコツを学びたいと考え、相談に来られました。
Dさんご夫婦は、家計の管理が複数の口座に分散していることから、全体の収支が見えにくいという悩みを抱えていました。具体的には、住宅ローンや光熱費、自動車ローンなどの大きな支払いは夫の口座から、一方で食材費や子どもの習い事などの日常的な支出はDさんの口座から行われていました。また、携帯電話代や保険料も個別に支払っており、クレジットカードも夫婦で別々に利用していたため、家計簿をつける余裕がなく、支出が見えにくい状態になっていました。
相談を受けた私たちは、まず家計管理をシンプルにするためのアプローチを提案しました。以下のステップを通じて、Dさんご夫婦が無理なく家計を管理できるように支援しました。
ライフプランの作成
まず、はじめに現在地の確認としてライフプランの作成にとりかかりました。Dさんご夫婦と一緒に、今後のライフイベント(子どもの進学や家のリフォーム、老後資金など)を洗い出し、それに伴う必要なお金を確認しました。このライフプランを基に、家計管理の基準を設定しました。
そして、家計簿をつける時間がないという悩みに対し、無理に家計簿をつける必要がないことをお伝えしました。その代わりに、お金を3つに色分けする方法をお伝えしました。
つかうお金(食費、外食費、日用品費、住宅ローン、光熱費、など)
まもるお金(社会保険料、民間保険料など)
ためるお金(将来のための貯金や投資)
この3つの色分けによって、お金の大きな流れが見えてきて、全体の家計の流れを簡単に把握できるようになりました。
口座の役割を明確に分けることを提案
また、口座が分散している状況を改善するため、各口座の役割を明確に分けることを提案しました。例えば、固定費専用の口座、変動費専用の口座、貯蓄・投資専用の口座といった形で、支出の役割を明確にしました。これにより、どの口座からどの支出が行われているかが一目で分かるようになり、管理がしやすくなりました。
クレジットカードについても、家計管理の一環としてまとめて支払う方法や、ポイントを有効に活用するコツを一緒に確認していきました。
家計の管理が複雑にならないように、不安を感じたり変化のあったタイミングで、夫婦で家計の流れを確認する時間を設けることをお伝えしました。この際、ライフプランで現在地の確認をし、必要な見直しや調整を行うことで、将来に向けて計画的にお金を管理できるようにしました。
Dさんは、今回の取り組みを実践することで、家計の全体像を把握しやすくなり、支出が見えにくいという不安を解消することができました。特に、お金の流れを3つに色分けすることで、家計管理がシンプルになり、無理なく日常的に支出を管理できるようになったことに大変満足されました。
Dさんからは、「家計簿をつけなくても、こんなに簡単にお金の流れが把握できるとは思っていませんでした。家計の管理が楽になり、これからも安心して生活できそうです」との感想をいただきました。
その後も、Dさんご夫婦は定期的に家計を見直し、ライフイベントに応じてお金の使い方を調整することで、長期的な安心感を得ています。必要に応じて再度の相談も受け付けており、変化する生活環境に対応しながら家計管理を続けていらっしゃいます。
まとめ
Dさんのように、共働きで忙しい日々を過ごす中で家計管理に不安を感じている方は多くいらっしゃいます。私たちは、シンプルで無理のない家計管理の方法を提案し、お客様が安心して生活を続けられるようサポートいたします。お気軽にご相談ください。